名残

プレゼント・デイ プレゼント・タイム

最近実践している中国語勉強法について

こんばんは、kodai です。 今回は、僕が毎日どんな方法で、どんなことを意識して中国語を学んでいるのかお伝えしようと思います。

目標

  • 大陸版アークナイツ生放送等で話されている中国語をスムーズに聞き取れるようになること
  • 大陸版アークナイツのゲーム内テキストや中国語表記の漫画がスムーズに読めるようになること
  • Bilibili (中国大陸側での YouTube 的な動画サイト) のライブ配信で配信者が話している内容を聞き取れるようになること

色々な教材を試して自分にピッタリの勉強を探して、毎日こなす内容・量を調整しつつ取り組んでいます。 現状では1日に最低限達成すべき3つのタスクを以下のように定めています。

1. HelloChinese (基礎固め、多読用途)

HelloChinese はHSK1〜4級レベルの基礎を学べる入門向けアプリです。最低限、デイリーミッションは達成するように習慣づけています。 メインの教材に加えて、「ストーリー」機能ではレベル別の短めの文章がたくさん用意されています。 メインの教材に関してはすべてやり終えたので、今はストーリーのほうで中国語の文章に慣れることに集中しています。

2. SuperChinese (発音練習、中級文法、AI 質問用途)

SuperChinese はHSK1〜5級レベルの内容を学べるアプリです。こちらも最低限デイリーミッションは達成するように習慣づけています。HelloChinese よりも幅広いレベルの内容を扱っていて、会話文や発音問題 (自分が発音しているところを録音して、正確な発音かどうかアプリに判定してもらう問題) が豊富に用意されています。

また、中国語の教師として強化された生成AI「CHAO AI」(サブスク機能) を備えており、細かな文法事項も都度テキストチャット形式で AI に聞くことができます。これがなかなか優秀で、デイリーミッションを達成した後でも気になったことがあれば CHAO 君に聞いてみるのが当たり前になっています。

3. 新HSK1〜4級単語トレーニングブック (語彙強化、ディクテーション用途)

これは紙媒体のHSK対策用単語帳です。級ごとには分けず、あえてジャンルごとにまとめて載っているので、沢山の語彙をネットワークのように関連づけて覚えることに役立ちます。 単語部分を隠しても答えられるように素早く反復練習することを意識します。

また、1単語あたり1〜3つの例文が用意されており、その読み上げ音声がダウンロードできます。リスニング能力を同時に高めるために、これらの例文をディクテーション (音声を聞いて自力で文字に起こす) 教材として流用しています。
具体的には、Audacity という音声データ編集ソフトを使って読み上げ音声を1文ごとに切り分けて保存し、それをデジタル単語帳アプリ Anki に登録しておきます。Anki 内の単語カードの表面で1つの例文の音声だけが再生されるように設定し、裏面には紙媒体での対応する掲載ページ番号をメモしておきます。Anki にはカードごとに定着度を管理して自動で再出題してくれる機能があるので、それに頼りつつディクテーションをします。
Audacity を用いた音声データ分割は「サウンドから自動ラベル付け」機能 (無音部分を検出して切り出し部分を自動設定する機能) でほぼ自動化できるのでクッソ便利です

特に意識していること

これは色々な教材で言われていることなんですが、日本は漢字文化圏なので、私たち日本人は中国語でも文字に起こしてしまえば漢字の見た目から文意を一部推測できてしまいます。ところが日常会話では音のみが交わされるので、いつまでも漢字の見た目を手がかりにしていてはリスニングで躓くということを学びました。結局のところ「音だけを頼りにリアルタイムで文意を理解する」能力が最重要と言えます。これは「自分の発音能力」と「文法への理解」に依存して向上していくものなので、あまり漢字の読み書きだけに固執せず、可能な限り声に出して読み、アプリに発音を評価してもらうように意識しています。

日记 2024-03-03

晚上好。

我已经学习汉语300多天了。

从一开始,我就坚持每天使用各种汉语学习应用、中日词典和HSK词汇手册来学习。

近期,我在B站(哔哩哔哩)直播开始和中国人进行交流。我现在的汉语水平还有待提高,所以不能参与他们的所有话题。

不过,这些活动给我听力练习的机会。而且,当我能参与话题的时候,我感到特别开心。

为了提高我的听力,我最近在每天的汉语学习中都特别注重做听写练习。

【ネタバレあり!!注意!!】映画ガンダムSEED FREEDOMを観た感想

以下、「ガンダムSEED FREEDOM」を公開初日に観てきた感想です。
ネ タ バ レ を 多 分 に 含 み ま す 。ご 注 意 く だ さ い 。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ここをクリックしてネタバレありの感想を表示する ロボットアニメなのでメカが重要なのは言うまでもないですが、新規機体/旧機体ともにデザインが良く、CGを活用した戦闘シーンは迫力満点でした。ところどころ過去のSEED(DESTINY)を想起させる構図もあり、ぜひ劇場のスクリーン・音響で体感してほしい部分です。

旧機体デュエル・バスターを、見た目自体はあまり変えずに内部を核動力に改修して続投したところにとてもロマンを感じます。豪華版パンフレット付属の設定資料集を見て確認したんですが、デュエルを改修した「デュエルブリッツガンダム」ではその名の通りブリッツガンダムの武器「ランサーダート」「グレイプニール」が流用されていたんですね。僕はSEEDシリーズに登場する機体ではブリッツガンダムがダントツで好きなのでとても嬉しいです。

最後にストライクフリーダムガンダム弐式と追加兵装プラウディフェンダーとがドッキングして無双する展開は、ロボットアニメとしてお決まりの展開ではあるんですが…僕含め男の子はやっぱりこういうのが好きなんですよね。

メカの描き方の観点ではほぼ文句なしだったのに対し、人の描き方に関してはいろいろとツッコミどころがあります。

前半のキラの言動を見ているとSEED時代を思い出しました。もともとアスラン・シンといった周りのキャラに比べるとDESTINY時代を経てもあまり成長していないイメージを持っていました。 そして今作前半に至っても、何でもかんでも自分一人で抱え込んだまま、持ち前の戦闘能力を頼りに一人戦場を駆け回るのは変わっていないようでした。ラクスとの関係については、ミーア・キャンベルの件もあってDESTINY後半まで軽い共依存だったように思います。それが本当の愛に変わったことを、そしてその愛は今や能力・必要性を前提として存在するものではないということを、今作で特に描きたかったのだと推察します。

SEED時代と同じようにふさぎ込んでしまったキラの根性を、吹っ切れたアスランが拳で叩き直すというシーンに関してはとても良かったと思います。ラクスに会いたいという本心を吐露させたのもGood。アスランのパンチが全部ヒットしてキラのパンチが全くヒットしてないのはちょっと面白かった()

愛・必要性といったキーワードは、ファウンデーション陣営のキャラたちの言動も含めて何度も出現します。とくに新しい内容の印象的なセリフがあるわけでもなく、少しクドい・説教臭いと感じるほどに。ブラックナイツのアコードたちの出自はラウ・ル・クルーゼレイ・ザ・バレルと似ていて、生まれつき自らの運命を他人に決められていました。ならば本当の愛を知って迷いを捨てたキラが「その命は『君』だ!『彼』じゃない!!」の如く彼らと対話したうえで不殺の精神で「自らの意志で道を選ぶ」方向に導くのが筋だ…と思っていたんですがあっさり改修ストフリの力でねじ伏せていて残念でした。

これらと並行するかたちでアスラン、シン周りの恋愛関係の話も展開しますが、あまりにラブコメじみていてギャグに偏っていたので正直あまり興味を持てませんでした。特に最終戦でシンが思考に介入されそうになったときにステラが現れて化け物のようになるシーンは、DESTINYの悲劇を茶化されているようで到底笑って楽しめるものではありませんでした。加えて本作で愛・必要性云々のメッセージ性を持たせるうえでアグネスというキャラが本当に必要だったのか疑問が残ります。もうちょっと尺をとって丁寧に心の動きを描いていればクェス・パラヤのように印象深いキャラになっていたのかもしれません。

ファウンデーション陣営のキャラの思想を掘り下げる尺が全く足りていないという問題もありますが、これに関しては諸々のファンサービス含めキラたちの活躍を存分に描くための割り切った判断でしょうね。結果として後半がガンダムらしからぬ「勧善懲悪ヒーローもの」になってしまっている感は否めませんが、細かいことは後発のコンテンツで補足するとして、映画館を活かしてド迫力の戦闘シーンを魅せることには成功しています。ここまでだいぶキャラ関連をディスってしまいましたが、僕自身が期待値を上げすぎていたのかもしれません。エンタメとしては申し分ないです。

エンディングテーマ「去り際のロマンティクス」は神曲です。すでに Spotify で鬼リピしています。まどマギでお馴染みの梶浦由記さんが作曲に関わっていて、しかもボーカルはあの 00 の Prototype を歌っていた石川智晶さんが担当されてるので何だか安定感・安心感があります。

まとめると「同窓会・ファンサービス要素モリモリで楽しさ・話題性には溢れる一方、メッセージ性・キャラの掘り下げに関しては物足りなさを感じる作品だった」という感じです。映画.com みたく★5を満点として点数をつけるなら、★3行くか行かないかくらいです。

アークナイツで中国語の勉強(1)

大陸版アークナイツに登場する文章・セリフを使って中国語の基本的な文法・語彙を学んでみようと思います。

発音の基本

実際に例を上げて文法を分析する前に、最低限発音の仕方をチェックしておきます。 中国語における音は「子音+母音+声調」から成り立っています。子音と母音については英語でも習ったことなので雰囲気はわかると思いますが、声調というやつが中国語学習者にとっての最初の壁になるようです。

発音の表記法としてピンイン "pīnyīn" が使われていて、中国語→日本語の辞書で引くときもピンインを元にした辞書順で探します。 文を書こうとした時にピンイン自体をそのまま書いてしまうとそもそも文として成立しなくなるので、日本語の漢字に対する「ふりがな」とは全くの別物と考えるべきです。 このピンインのなかで、上に声調記号を書き込むことで声調も併せて表現します。

声調は

  • 第1声 "mā" 同じ音の高さで伸ばすだけ
  • 第2声 "má" ⤴ 上がり調子
  • 第3声 "mǎ"「あ〜ぁ(残念)」みたいに、最初は下がり調子で最後にほんの少し上げる
  • 第4声 "mà" カラスの鳴き声「カァー」のように下がり調子
  • 軽声 "ma" 短く音を切る

のように分類でき、子音+母音が共通している単語同士でも声調が違うなら全く異なった意味をもちます。 そして僕らが普段話している日本語よりも、中国語のほうが使う音域が広いらしいです。 広めに音域を使って音の高さを大きく変化させないと声調の聞き分けが難しくなるからでしょうね。 発音練習するときはそういう違いを意識したほうがいいと思います。

参考:

www.youtube.com

続けて母音6種類→子音21種類の順に発音の仕方を確認するといいと思います。個人的に特に難しいと思ったのがそり舌音の発音です。子音 zh, ch, sh, r を発音するときには、日本語では一切やらないような舌の使い方をします。 どれも舌を上のほうに反らせて(?)巻いて(?)音の出方を制御する必要があるんですが、これは下手に言葉だけで説明するより実際の発音を聞きながらのほうがいいと思うので、他の子音とまとめて↓の動画で確認してください…

www.youtube.com

で、第3声(↘↗)の音が2つ連続する場合は、(ピンイン自体は変化しませんが)実際には前者を第2声(⤴)で発音して繋げます。 その実例のひとつが、中国語に関して大体の人が知ってる「ニーハオ」です。"你好"と書きます。ピンインで書くと "nǐ hǎo" で、声調記号からわかる通り第3声が連続します。そのため実際には前者を "nǐ" ではなく "ní" (にー⤴)と発音します。

文法

中国語の文の意味は、その語順に強く依存して決まります。 今回は超基本的な文型「動詞述語文」「形容詞述語文」「"是"構文」を扱います。

動詞述語文

主語S + 動詞Vの語順で、「SがVする」といった意味をもちます。

(ノイルホーン配置時ボイス2)

俺,来 了!
Ān,lái le!

日本語版:「俺、参上!」

中国語においてカンマは区切り・息継ぎを意味します。"俺" が主語"来" が動詞で、このふたつを並べると「俺が来る」という意味になります。そして(多義的ですがここでは)動作が完了したことを示す副詞 "了"がついて最終的に「俺が来た」という意味になります。

英語では過去・現在完了で動詞自体が変化したりしていましたが、中国語では動詞の形は時制の影響されず、周りに付ける副詞等の語で時間の意味を補っていく仕組みになっています。ここはシンプルで学習者としては助かりますね。

形容詞述語文

主語 + 形容詞の語順で、主語の状態を説明する文となります。

(ハイビスカス配置時ボイス2)

这里 很 安全!
Zhèlǐ hěn ānquán!

日本語版:「ここは安全です!」

  • 这里:「ここ」
  • 安全:形容詞「安全である」

副詞 "很" が挟まっていますが、これの扱いがちょいとややこしいです。

「とても」と訳すか、そもそも訳さない かの2択になります。

形容詞述語文かつ肯定の場合は、形容詞の前に程度をあらわす副詞を置くことが多いです。 置いていない場合は、「他よりは〜」という比較の意味合いが生じます。

"很“ も程度をあらわす副詞のひとつではありますが、多くの場合は(特に1文字の形容詞の前に置いて)文を整え比較の意味合いを無くすための飾りです。その場合訳しません。 程度が大きいことをあらわす副詞は "非常 fēicháng", "挺 tǐng" など他にもあり、それを "很" の代わりに使うこともあります。

ただし話し言葉で "很” を強く発音している場合は「とても」の意味が現れているといえます。

この例はセリフで、音声を実際に聞いてみても強く発音しているかどうかは正直微妙でしたが、戦場において「ここは安全です!」と医療オペレータであるハイビスカスが言っているのであれば「他は危険地域だがここなら私がいるから比較的安全」という文脈があるでしょう。そのうえ形容詞 "安全 ānquán" は1文字形容詞ではないので、ここでの "很” は「比較の意味を無くす役割」ではなく程度が大きいことを示す「とても」の意味だと思います。

"是" 構文

A + "是" + B の語順で「A は B である」、A = B を表します。英語の be 動詞っぽいですね。

(先鋒リード作戦中ボイス2)

※ 大陸版アカウントでは先鋒リードお迎えできてないのでスクショ無しです…

我 就 是 深池。
Wǒ jiù shì shēnchí。

日本語版:「私がダブリンだ。」

  • 我:「私」
  • 就:肯定を強める副詞「ほかでもなく」
  • 深池:直訳では「深い池」だがアークナイツでは「ダブリン」を意味する

「我 是 深池」で私 = ダブリンを表せますが、副詞「就」が強い意志を感じさせます。

この調子で、今後も大陸版アークナイツの文章やセリフを借りてきて文法を分析したり新出単語を確認したりしていきます! 今日はこれまで!

アークナイツがきっかけで中国語に入門した

最近は趣味でガンプラエレキベースとアークナイツをやっております、kodai です。 アークナイツというゲームの影響で、中国語に入門しました。

アークナイツを知らない人のためにちょっと説明しておくと、アークナイツはスマホタブレットでプレイできるタワーディフェンスゲームです。 ノベルゲームのようにイラストや文章でストーリーを楽しむパートと、手動でマップ上に味方を配置・指揮して敵から自陣を守るタワーディフェンスゲームのパートに分かれています。 テラという世界が舞台になっており、そこでは正体不明の鉱物「源石 (オリジニウム)」が大きな影響を与えています。 源石は、天災と呼ばれる自然災害の跡地に大量に堆積しており、大きなエネルギーをもちます。 そのため源石は世界中でエネルギー源として活用されていますが、実は「鉱石病 (オリパシー)」という不治の病の原因になったり、増殖して更なる天災を引き起こしてしまったりします。 鉱石病に罹った者は「感染者」と呼ばれています。鉱石病の伝染性への恐れや不理解から、感染者に対する差別や迫害が絶えません。 感染者・非感染者の対立が強まり、ストーリー序盤ではテロで感染者の権利を取り戻そうとする過激派感染者組織「レユニオン・ムーブメント」が登場します。 こういった混乱のなかで、感染者に関するあらゆる問題を解決するための専門家集団「ロドス・アイランド」が立ち上がり、あなたはその組織の謎多き中心的人物「ドクター」として、少女アーミヤと共に仲間を率いていくことになります。

play.google.com

アークナイツ

アークナイツ

  • Yostar, Inc.
  • ゲーム
  • 無料
apps.apple.com

で、ちょっとと言っておいて早口オタクみたいに語りまくってしまったんですが、アークナイツはリリースされる地域によって「大陸版」「グローバル版」に分かれています。 大陸版は中国で配信されています。中国にはアークナイツを開発している中国企業「Hypergryph (ハイパーグリフ)」があります。 その他の地域には各言語に翻訳されたグローバル版が配信されています。日本の Google PlayApp Store からインストールできるグローバル版は日本語表記ですが、大陸版のほうは当然中国語(簡体字)表記になっており、実はグローバル版より半年くらい先行してイベントやガチャ、メインストーリーの追加が行われています。

グローバル版のほうをずっとプレイしてきたんですが、現在公開されているメインストーリーの通常ステージはすべてクリアし、キャラの育成もある程度進んで新規イベントのステージもそんなに苦労せずにクリアできるようになってきたので、より楽しむために大陸版に挑戦することにしました。

そして先日、大陸版を配信している bilibili 游戏にアカウント登録・実名認証して、PC 向けの Android エミュレータ「Bluestacks」で大陸版アークナイツをプレイし始めました。(wiki にも書いていますが、 中国企業 bilibili に顔写真や本人確認書類を見せる必要があってリスクを伴うので、同じように大陸版をプレイする場合は自己責任でお願いします)

それと同時に、快適に大陸版をプレイしたり中国語表記のアークナイツ関連コンテンツをネット上で楽しむために中国語にも入門しました。 どうやって中国語学習を進めていくか迷いましたが、今は Android アプリ「Hello Chinese」と入門書「新 ゼロからスタート 中国語 文法編」に沿って進めています。 少し学習を進めるごとに、大陸版アークナイツから例文を持ってきて自分なりに訳してみて、グローバル版での対応する日本語訳を確認するというチャレンジをしてモチベーションを高めています。 一部のプレイアブルキャラクター (ゲーム内では「オペレーター」という) には中国語ボイスが実装されており、発音を併せて確認できます。 グローバル版では選択したオペレーターを音声だけ中国語に変更することも可能なので、グローバル版において、慣れ親しんだオペレーターのボイスを中国語に変更するという勉強法も実践しています。

play.google.com

単語の意味や関連する用法を調べたり発音を確認するために、中国語専用の電子辞書エクスワードも購入しました。 スマホアプリでも中国語辞書は利用できますが、広告が邪魔だったり他のことに気が散ったりしがちです。 それに対して電子辞書はまとまった時間集中するためのデバイスとしてかなり優秀だと思います。

casio.jp

「新 ゼロからスタート 中国語 文法編」は文法に関してサクサク進められるチュートリアルのようなものなので、より詳細な解説を適宜確認するための文法書「NHK出版 これならわかる中国語文法: 入門から上級まで」も購入してあります。

そして更にモチベーションを高める目的で、中国の子供たちが家庭や小学校で実際に使っているテキストを2種類入手しました。

1つ目が「学前识字 (xué qián shí zì)」。これは小学校入学前の子供が各家庭で最低限の字を覚えるためのテキストです。 4冊セットになっています。 写真やイラスト、用例も載っています。見ていると自分が小学生のころ使っていた漢字ドリルを思い出します。

学前识字

2つ目が「语文 (yǔ wén)」上下巻。小学校1年の国語の教科書です。 発音表記法である「ピンイン」や書き順について指導しながら、挿絵つきの詩や物語文を扱っているようです。

语文

このようにいろんな工夫をこらして中国学習に挑戦しています。ゆくゆくは大陸版アークナイツの公式配信等で聞こえてくる中国語を理解できるようになりたいなぁと思っています。 あとアークナイツとは関係ないですが自分はエンジニアとして食っていくつもりなので慣れてきたら技術系の中国語にも挑戦したいという気持ちもあります。

中国語に関して学んだことは、余裕があればこのブログにも載せていこうと思います。それでは、また。

「現代の危機と哲学」を受講し始めた

私は放送大学の全科履修生だ。基本的に情報系の講義を履修し、余裕があれば新たに人文系の講義を履修するようにしている。なかでも思想・哲学関連の講義には特に興味があり、今学期は「現代の危機と哲学」という講義を履修登録した。Web アプリでログインすればどの講義の録画も視聴できるので、印刷教材が届いてすぐ学習を始めた。

現在第3回まで受講してある状態だか、だんだんとこの講義での問題意識が明らかになってきた。それはずばり「宗教が諸般の基盤として機能しなくなった近代以降の世界観」の問題だ。世界観というのは、例えば死生や労働、学問、科学技術といったものの捉え方を指している。

この講義では「哲学することは戦慄から始まる」と強調されている。ここでいう戦慄とは大事件で自分の考えが根本から覆され再考を迫られるような瞬間のことだ。「神は死んだ」で知られるニーチェもまた、神について語ることこそ真に学問的といわれた時代が終わり正反対になってしまったことに戦慄したのだろう、という。ただし、詳細は省くがニーチェの著書『愉しい学問』を参考にすれば彼が無神論者ではなかったことは明白だ。

哲学者視点で肯定的に捉えるなら、こういった危機は哲学を始める格好の機会なのだ。私も「自分という社会的人間のあり方」や「ウクライナ情勢」、「ジェンダー」といったテーマで戦慄し問題意識を持った身なので、この機会に自分から哲学してみようと思う。

中間の課題として、現代の哲学の可能性についてのレポートが要求されている。解答の自由度がかなり高く時間がかかりそうだが、締め切りがないと先延ばししがちな私には、まとまった時間をかけて哲学に親しむ良い機会なのだろう。このブログでも自分の思索について言語化しながら、着実にレポートの準備を進めていきたい。

手製本に入門した

図書館に通っていると偶然珍しい本と出会うことがままある。 今回は「はじめての手製本 〜製本屋さんが教える本のつくりかた〜」という本と出会った。 手作り感のある様々な本が映った色鮮やかな表紙に惹かれたのである。

ボンドや糸を活用したいろいろな製本方法が載っており、立ち読みしていてとてもワクワクした。 こんな感覚になるのは久しぶりだった。

思い返すと、小学生の頃にひとり遊びで簡易的な製本をしたことがあった。親がプリンタ用に買いだめしていたA4コピー用紙を何枚かもらって、それぞれ二つ折りにして内容を書き込む。そしてホッチキスで背を留め、その上に製本テープを重ねて貼るという手順だった。誰に見せるわけでもない、自分が見つめてペラペラめくって楽しむためだけの、ごっこ遊びに近いものであった。

この本をもとにして製本の基礎を把握したうえで、より本格的な本を数冊自作してみることにした。

具体的な製本方法を見ていく。選択しなければならないことは「本文紙をどうやって綴じるか」と「どんな表紙をどう接着するか」であり、これらの組み合わせで製本方法が決定する。

本文紙の綴じ方に関しては、

  • 背に接着剤をつけてまとめて固める「無線綴じ」
  • まとめて二つ折りにして中央を針金で留める「中綴じ」
  • 背から余白をもたせた位置で針金で留める「平綴じ」
  • ページの束同士を糸で繋ぎ合わせていく「糸かがり綴じ」

などが挙げられる。綴じられるページの数やページの開きやすさ、耐久性においてそれぞれメリット・デメリットがある。

表紙の形式に関しては

  • 本文とは別に仕立てた厚く頑丈な表紙で本文をくるむ「上製本
  • 本文紙の背に、直に同サイズの表紙をつけてくるむ「並製本

などが挙げられる。

今回は「無線綴じ・上製本」「糸かがり綴じ・並製本」の2冊を作っていく。

無線綴じ・上製本に挑戦

使ったもの

  • A4コピー用紙 (完成したときのページ数÷4)枚
  • A4色画用紙 2枚
  • 和紙おりがみ (寒冷紗のかわり)
  • 木工用ボンド (速乾ではない)
  • カッター
  • カッターボート (あると便利)
  • ステンレス定規 2つ
  • 輪ゴム
  • 竹ひご
  • クリップ
  • 大型本等、何かしら重しになるもの

手順

コピー用紙と色画用紙2枚をそれぞれ二つ折りにして、重しで折り目をなじませる。

向きを揃えて、コピー用紙を色画用紙で挟む。色画用紙は本の「見返し」という部分になり、本文紙と表紙を繋ぎ合わせる役割をもつ。

これから背のほうを加工するので、ズレないようにクリップで小口を固定する。

背幅をはかり、そこに40mmを足した長さに和紙おりがみをカットする (写真右側)

背にボンドを塗り、先程切り出した和紙おりがみを貼り付ける。これが背のなかで土台になる。この時はみ出したボンドは拭き取る。

背から左右にはみ出した和紙おりがみを折りたたみ、A4コピー用紙2枚で挟んだうえで重しをして一晩放置する。コピー用紙で挟んだのは、ボンドが垂れたときに台や重しが汚れないようにするため。

本文紙を乾かしている間に表紙を準備する。厚紙をクラフト紙で包んで表紙とする。寸法はこんな感じ。

↑の通りに厚紙とクラフト紙をカットし、重ねてみるとこのようになる。

厚紙とクラフト紙をボンドで接着し、背の左右に溝を作るための折り目をつける。このとき厚紙もクラフト紙も丸まってしまうので、本文紙を加工したときと同じように重しをして放置する。

↑が乾いたら、クラフト紙で厚紙の短辺・長辺をくるむ。

表紙と見返しを接着する。

表紙の溝の部分に竹ひごをかませて輪ゴムでとめたうえで重しをして、一晩放置すると完成。

完成したもの

糸かがり綴じ・並製本に挑戦

使ったもの

  • A4コピー用紙 (完成したときのページ数÷4)枚
  • B5色画用紙 1枚
  • 木工用ボンド (速乾ではない)
  • カッター
  • カッターボート (あると便利)
  • ステンレス定規 2つ
  • ミシン糸
  • 手縫い糸
  • 目打ち
  • クリップ
  • A5クリアブックカバー
  • 大型本等、何かしら重しになるもの

手順

コピー用紙を、4枚で1束にしてまとめて二つ折りにしていく。これからは束を連ねるように糸で縫っていく。ちなみにこの束のことを折丁(おりちょう)という。

4枚を重ねて折っているので当然小口(めくる側、背の反対側)は山の形になっている。これでは完成したときにページがめくりづらいので、はみ出した部分をカットして小口を整える。

すべての折丁を同じ向きで重ねてクリップで固定し、背のほうに等間隔に7つの印をつける。これらが糸を通す場所になる。

クリップを外し、印をつけた位置に目打ちで極小の穴をあけていく。端の穴は大きすぎると糸の玉結びがひっかからなくなって解けてしまう原因になるので特に注意する。

↓の動画の説明を参考に、ミシン糸で縫っていく。

縫い終わるとこんな感じ。このとき玉結びした位置の糸を外側に出しておく。

外側に出た糸も含めて、背にボンドを塗りこむ。

210mm x 363mm にカットした色画用紙と本文紙を接着し、背の角を指で整える。小口からはみ出した色画用紙はカットする。このとき思いつきで手縫い糸を挟み込んでスピンにしてみた。

重しをして一晩放置したあと、A5クリアブックカバーをつけて完成。

完成したもの

感想

糸で折丁を縫い合わせるところ以外は案外すんなりできた。製本のことだけを考えてもくもく作業する静かな時間が流れていた。普段パソコン作業が多い自分にとって、あまりパソコンと関係なくてリラックスできて実用性もあるので、かなり良い趣味になりそうだ。あと図書館で働くことも検討しているので、もしかしたらこの製本経験が本の修復の仕事に役立ったりするのかもしれない。